FlockのCEO、マイクは銃声のみを検知すると主張 だが公式サイトには他の音も列挙
Flock の CEO ギャレット・ラングレー氏は、同社の音声センサーが検知するのは銃声だけだと強調した。しかし同社のウェブサイトと広報担当者は、花火、暴走行為、交通事故の音も対象になると説明している。

米監視カメラ企業 Flock の共同創業者でCEOのギャレット・ラングレー氏は、2026年10月にサンフランシスコで開かれたTechCrunch Disruptのステージで、同社の「Gunshot Detection(銃声検知)」音声製品を擁護した。同氏は、Flockが地域各所に設置するマイクは銃声しか聞き取らず、それ以外は何も拾わないと主張した。しかし同社自身のマーケティング資料には、はるかに幅広い音が挙げられている。
Flockのウェブサイトによれば、同社の音声システムは銃声を瞬時に特定できるほか、路上での暴走行為、重大事故、花火、暴走族(サイドショー)の音も検知対象として示している。サイト内のよくある質問には、検知ライブラリは個々の顧客にとって関連する新たな脅威に対応するため拡充を続けている、とも記されている。
発言と資料の食い違いについて問われたラングレー氏は、「銃声だけだ」と答えた。その後、Flockの広報担当ポーラ・ルーベル氏は、この技術は主に銃声の検知に使われるが、花火、暴走族、交通事故の可能性がある音も拾いうると認めた。ルーベル氏によれば、CEOが強調したかったのは、このシステムは会話を監視したり音声を分析したりするようには設計されておらず、現時点では叫び声や苦痛を示す音は検知しない、という点だという。
「叫び声」をめぐる論争
Flockは昨年この機能を発表した際、システムが叫び声を聞き取ると説明していた。人の声の監視に対してプライバシー団体が異議を唱えると、同社はこれを「人の苦痛を示す音」という表現に言い換えた。その後、テストに参加した顧客に対しては苦痛検知機能を削除したとも述べている。ラングレー氏によれば、一部の顧客が駐車場での誘拐や暴行に関するアラートを求めたため、Flockはプロトタイプを開発したが、誤りがあったという。
ラングレー氏は、批判派は同社製品の仕組みを誤解していると主張し、同社のマイク設置数は競合のShotSpotterと同程度だと述べた。報道によれば、ShotSpotterは2024年時点で約2万5000個のマイクを設置していたという。
高まる圧力
Flockは主にナンバープレート読み取りカメラで知られており、米自由人権協会(ACLU)をはじめとするプライバシー擁護団体や、大規模監視を懸念する市民から批判が強まっている。ラングレー氏が登壇した際には会場の外で抗議者が集まり、反対派の中には同社のカメラを破壊する者まで現れている。
テキサス州とフロリダ州は同社との契約を打ち切る方向で動いており、Amazonのリングも同社との提携を終了した。公共空間に設置された自動化センサーが実際に何を聞き取っているのかは、AIを活用した監視をめぐる議論の中心的な問いであり続けている。
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