Ant Group、100万トークンの文脈長を持つLing-3.1-flashの重みを公開
Ant Groupは約5600億パラメータのモデルLing-3.1-flashの重みを公開し、開発者が自前のハードウェアで実行できるようになりました。
中国の技術企業Ant Groupは、2026年10月16日時点で、人工知能モデルLing-3.1-flashの重みを一般公開しました。これにより開発者は、ホスト型サービスに頼るのではなく、自ら管理するインフラ上でモデルを運用できます。
同社によると、Ling-3.1-flashの総パラメータ数は約5600億ですが、処理するトークンごとに使われるのは約250億にとどまります。最大100万トークンの文脈ウィンドウに対応しており、一度の処理で非常に長い入力を扱えます。
コーディングとエージェント向けに設計
Ant Groupは、このモデルをプログラミング、エージェント型のワークフロー、長文書や外部ツール呼び出しを伴う専門業務に向けて打ち出しています。モデル自体は以前に発表されており、今回の重みの公開には、SGLangやvLLMを含む推論フレームワーク向けのデプロイ支援も付いています。
同チームは混合精度によるデプロイ手法も説明しました。Ant Groupによると、この手法によってモデル重みに必要なメモリは約534GBから292GBに削減されます。同社が報告したHopper GPU構成では、必要なハードウェアがGPU8基から4基へと半減しました。
その意義
総パラメータ数と稼働パラメータ数の大きな差は、混合エキスパート(MoE)設計を示唆しています。これは、非常に大規模なモデルの運用コストを抑えるための手法です。必要なGPU数が半減すれば、この規模のモデルを自社で運用することが、より多くの企業や研究グループにとって現実的になる可能性があります。
決済サービスAlipayの運営企業として知られるAnt Groupは、オープンな重みを持つ大規模モデルを公開する中国企業の増加に加わりました。Ling-3.1-flashが同社の狙うコーディング、エージェント、長文書タスクでどの程度の性能を発揮するかは、第三者による評価で確かめる必要があります。
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