ハワード・マークス、AI株バブルと判断するには時期尚早と指摘
オークツリー・キャピタルの共同会長ハワード・マークスは、AI主導の市場バブルはまだ確認されていないとの見方を示し、バブル論が広がること自体を投資家の慎重さの表れとみている。

オークツリー・キャピタル・マネジメントの共同会長ハワード・マークスは、人工知能(AI)への投資が株式市場のバブルを膨らませたとする懸念は時期尚早だとの考えを示している。2026年10月19日に報じられた見解の中で、マークスは、そのようなバブルはまだ確立されていないと述べた。
こうした発言は、割高な株価水準への警鐘が強まる中で出たものだ。レイ・ダリオやマイケル・ノボグラッツといった億万長者の投資家も、市場の過剰な価格を指摘する人々に名を連ねている。
データに見られる相反するシグナル
現在の市場は2000年のドットコムバブルとは異なると示す指標もある。今年はS&P500とナスダック100の予想株価収益率(PER)が低下しており、その背景には強い利益成長への期待がある。
一方で、懸念を強める要因もある。大規模な借入、企業同士がAI投資を互いに資金面で支え合う取り決め、そして一握りの大手テクノロジー企業に市場の上昇が集中している点などだ。エヌビディア、アップル、マイクロソフトの3社だけで、S&P500の約21%を占めている。
過去10年間のインフレ調整後利益と株価を比較するシラーPERも、高水準にある。約41と、1999年に記録した44というピークに近い水準だ。
マークスが注目する点
マークスは、バブルの決定的な特徴として、極端な楽観、無謀なリスクテイク、そして危険を無視しようとする投資家の傾向を挙げている。彼の見方では、バブル論がこれほど一般的になっていること自体が、市場参加者がリスクを認識している証拠だという。
彼は、起こりうるバブルについて十分多くの投資家が慎重に議論していれば、仮にバブルが形成されたとしても、その影響はより限定的にとどまる可能性があると述べた。AI主導の株高に疑問を抱く人々にとって、この主張は注意を促すと同時に、ある程度の安心材料にもなるものだ。
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